
MacでPC上の再生されている音声を録音する方法で有名なのがQuickTime Playerを利用する方法ですが、クイックタイムプレイヤーで録音した音声は音質劣化が目立ちます
よりキレイな音質で録音をしたいのであればQuickTime PlayerよりもGarageBand(ガレージバンド)を利用するのがオススメ
どちらもMacにデフォルトでインストールされているソフトですが、GarageBandは音声編集ソフトだけあって高音質を保ったまま音声を抽出することができます
今回はGarageBandを使ってPC上で再生されている音声を抽出する方法について、ご紹介します
もくじ
Soundflowerをインストールする
まずは下準備として2つのアプリケーションをインストールします
1つめはSoundflower(サウンドフラワー)というMac上に仮想オーディオを作成するフリーソフト
Soundflowerをインストールすることで、Macのサウンド入力先と出力先に仮想オーディオデバイスを指定できるようになります
PC上の音声をキレイに録音するためにはこのソフトが必要不可欠です
ではさっそくインストールしていきましょう
まずは以下のURLからSoundflowerをダウンロードします
ダウンロード
上記のURL先に飛んだら、拡張子がdmgになっているファイル名をクリックしましょう
クリックすると自動的にダウンロードが始まります
次にダウンロードした dmgファイルをクリックして中のpkgファイルを実行しましょう
すると開発元未確認のエラーが表示され、インストールが行えない状態になります
これを回避するため、指示通りにシステム環境設定>セキュリティとプライバシー>一般を開いてください
一般タブにある「ダウンロードしたアプリの実行許可」が「App Store」のみになっている場合は、「App Storeと確認済みの開発元からのアプリケーションを許可」を選択しておいてください
また、「このまま開く」が表示されている場合は「このまま開く」をクリックします
これでSoundflowerのインストール画面が表示されるので、手順に従ってインストールを進めましょう
インストールが完了すると、Macのサウンド設定に仮想オーディオSoundflower(2ch)とSoundflower(64ch)の2種類追加されます
これでSoundflowerのインストールは完了です
LadioCastをインストールする
Soundflowerの仮想オーディオデバイスを出力先に設定した場合、PC上での音は再生されている状態にはなりますが、実際にその音声を聴くことができません
このままでも録音することはできますが、どうせならどういう風に音声が再生されているかを確認しながら録音を行いたいですよね
ここで2つめアプリケーションである「LadioCast」が必要になります
LadioCastはMacの出力先とは別枠で入力先と出力先を指定することができるため、仮想オーディオデバイスから出力されている音声をモニタリングすることができます
LadioCastはApp Storeからインストールすることができるので、以下からインストールを行いましょう
インストール
または、App Storeで「LadioCast」と検索すると表示されるはずです
インストール画面を表示したら、「入手」ボタンをクリック
そのまま「Appをインストール」をクリックしましょう
これでLadioCastが利用可能になります
ここではモニタリングが主な利用目的となるため、入力を「Soundflower(2ch)」、出力を自分が音声を確認できるデバイス(内蔵出力やイヤホンなど)に設定しておいてください
GarageBandの出力先を設定する
SoundflowerとLadioCastの設定が完了したら、さっそくGarageBandを起動しましょう
GarageBandを起動したら「空のプロジェクト」を選択してください
トラックのタイプを選択画面が表示されるので、ここで「音源の接続先」と「サウンドの出力先」をどちらも「Soundflower(2ch)」に設定しましょう
「音源の接続先」と「サウンドの出力先」欄のいずれかをクリックすることでオーディオ設定画面が表示されるので、ここでそれぞれの出力入力デバイスの設定が行えます
設定ができたら「作成」をクリックしてトラックを作成しましょう
Mac上の音声出力をGarabeBandにあわせる
サウンド環境設定から「出力装置」をSoundflower(2ch)に設定します
サウンド環境設定はシステム環境設定>サウンドから設定するか、ヘッダーメニューのサウンドマークをクリックして設定しましょう
PC上の音声をGarageBandで録音する
トラックを作成したら、初期設定でメトロノームがオンになっているので、これを解除しておいてください
PC上の音声を録音するため、録音開始時にメトロノーム音も一緒に録音されているのを防ぐためです
ポイント
設定が完了したら録音をしたい音源を再生して、GarageBandに反映されているかを確認しておきましょう
再生音源にあわせてオーディオトラックモニターの緑メーターが動いていれば、出力設定がGarageBandにしっかりと反映されているということになります
注意ポイント
準備ができたら、録音ボタンを押して音源を再生しましょう
注意ポイント
録音が終わったら、再度録音ボタンを押すことで録音を停止することができます
GarageBandは音声の不要な部分の切り取りが簡単にできるので、しっかりと録音が終わってから録音を停止するのがオススメです
ポイント
録音が終わったら、トラックの右にある暗転している部分と明転している部分の境目の「◁」ボタンを音声がある末尾にあわせます
注意ポイント
録音した音声をmp3で書き出す
最後にGarageBandヘッダーメニューの「共有」>「曲をディスクに書き出す」をクリックしましょう
書き出しファイルの選択画面が表示されるので、ここでMP3を選択して「書き出す」をクリック
これで録音した音声をMP3で書き出すことができます
さいごに
今回紹介した方法を使えば、PC上で再生できるYouTubeなどの動画コンテンツすべての音声を抽出することができます
しかも無料なのに編集も簡単かつ音質劣化も少なく保存できてしまうというのが魅力的ですよね
とはいえ、各動画コンテンツには規約や著作権がある場合があるので、音声抽出を行う際は違法とならないようにしっかりとリサーチを行いましょう